Aquarium.

I wish you were dead.

I won't die yet.

 淡水夜々『孔雀の瞳事件』天生六花治と邂逅し、以来彼女を捕まえることに人生を賭けている。

 2009年、天生六花治は五百蔵家の洋館から世界最大のジェムシリカ(極めて美しいクリソコラカルセドニー)、別名「孔雀の瞳」を盗み出す予告を警視庁へ送りつけた。かねてより警察へ捜査協力を惜しまない私立探偵であった淡水夜々は、ある若い頃の経歴から外部顧問に抜擢されることになる。しかし結果として犯罪を阻止することは叶わず、彼女の探偵としての名誉は一気に没落してしまった。その後ありとあらゆる手段を高じ天生六花治を鹵獲する計画を立てるも尽く失敗。助手である鈴木真而子の努力も虚しく、今日も怪盗は教会の屋上で爽やかな風を感じている。

孔雀の瞳 [peafowl-pupil]

現存する世界最大級のジェムシリカ。正真正銘の本物。

日本の五百蔵家が所蔵していた。盗難から現在に至るまで消息一切不明。

市場へ流通した形跡はない。